いつか死ぬその時までは 離さないと言った癖に 二度と嘘も愛の言葉も 吐けないようにしてあげる 傷口から滴った透明な血が 枯れたとき初めてあなたを 忘れられるとわかっているの 来世で出逢うときにはあなたを 飼い猫にして この部屋だけが 二人の世界だよ 傍に居るからね 硝子戸を撃つ雨の音だけが響く 夜は まるで使い古したメロド ラマのワンシーン いつか死ぬその時までは 離さないと繋いだ手が 二度と 他の誰かの肌に触れないように 赤い糸で指を千切るから 夜が明けたら二人の物語の続きを 書いて 酷い結末でも幸せだよ 張り裂けた胸の隙間から 覗き込んで見てよ今すぐに 壊れた愛の色を いつか死ぬその時までは 離さないと言った癖に 二度と嘘も愛の言葉も 吐けないように 首を絞めて喉を搔き 切ってあげるから