トロイ ねえトロイ わたしを知らない間に爆破して 真っ暗な海で 沈む わたしの姿を思い描いて 朝が 嫌な 朝が また世界の扉ひらいてしまう カーテンはわたしを 隠してはくれない 駅のホームで、古びた踊り場で、 有り触れた景色に映り込む 浮かんでは 消えて 虚しさだけ 私のことなんて 誰も見てはくれないの なんて 私のことしか見てない私が言ってる また言ってる 都合のいい世界じゃない、 ならいらない 美しさに魅入られたまま消えたい 柔らかく濁ったオレンジ、 転がって潰れていく いずれ芽吹く 形になる 花がひらく そのはずだった わたし 木馬に乗って 回れ 莫迦みたいに 空っぽになって なだらかな地平に 木馬に乗って 回れ 莫迦みたいに 空っぽになって なだらかな地平を駆けろ 爆破してよ すぐに中身 見せちゃうから それこそが恋 だから 後ろめたい気持ちも 隠し味に 楽しんで ねえ いかれた迷路で浮かれた熱に 囚われた記憶の残骸(残骸) いばらの道を歩む気力も 持てないで今日も惨敗 心に優しい言葉を 取り揃えてほしいの 駅前のキオスク LED の明かりを そんな明かりを 気分のいい世界じゃない、 当たり前じゃない? 美しさはあんたに興味ないって 明け方の記憶はとうに かすれて読めないもの 飛び散ってく歌詞のなかに 埋め込まれたラブレター だけが 木馬に乗って 回れ 莫迦みたいに 空っぽになって なだらかな地平に 木馬に乗って 回れ 莫迦みたいに 空っぽになって なだらかな地平を駆けろ 爆破してよ すぐに中身 見せちゃうから それこそが恋 だから 後ろめたい気持ちも 隠し味に 楽しんで ねえ