小さな頃は 記憶がふやけて なんでだろう 夢の中のよう 悴む指で割れたガラス 踏みつけた 血が滲んでいた 薄闇を抜けて迎えに行こうか せめて パレードが途切れる前に 溶け出しそうさ しとしと降りしきる雨で 思い出す顔 頭の中も ガラクタで埋まる 何年も前の過ち 薄闇を抜けて迎えに行こうか せめて パレードが途切れる前に 左目の中に小さな黒いもの 闇を束ねる焼けるほど熱い炎 伽藍堂の 真似をしないで 待っててね きっとどこかで 新しい靴は綺麗な灰色の 止まらない 傘も刺さずにもう二度と 忘れないで 嘘はやめてね つまらない 邪魔はしないで 薄闇を抜けたこの先に 錆びた光のパレードは飛び出す 遥か先まで イメージで抜け出せそうさ 左目の中に小さな黒いもの 闇を束ねる焼けるほど熱い炎 止まらない傘も刺さずにもう二度と 忘れないで 嘘はやめてね つまらない 邪魔はしないで 待ってるね 犬と一緒に つまらない 邪魔はしないで