本性は隠している翼の内に、 無駄な足掻きと知っても 孤独からなる痛みさえ 耐えていずれ頼りない未来、希望 礼賛を雲にする空中戦、 欲求を押し殺す恒常じゃ 歪な形しか生み得ない 明け方、東から昇る光を 私のものになんて我が儘 曖昧な言葉じゃ届かないほど 暗くて眩しいところまで 信じたいとどう言えばいい 肌で感じた今息を吐いている事さえ 放り出せるような熱が身を焼いても あの街へ帰る為の羽が もう少し惜しいから ああこのままどこまでも行けたら そこは暖かい場所で 触れるにはまだ柔らかいままだ 確かきっかけはいつだっけ、 乱れた部屋の床掃いていた午前 陽の目浴びることのない 常崩れた日々の通り不安定な感情 溜まる洗い物、カビが生えるパン、 使い捨て瓶のジャムを まとめる袋、背なの中央、 標結わる祝いの日 大抵は刹那的衝動あるいは その場凌ぎの方法 慣れれば床で寝れる 秘密にしていたこと打ち明けるまで どうか安全な息をしていて 完全な言葉でも届かないほど 深くて浅はかなところまで 愛したいとどう言えばいい この肌で感じている、 息を吐いて吸っている事も 放り出せるような熱の最中に あの街へ帰る為の羽が もう少し惜しいから ああこのままどこまでも行けたら その歪な形すらも暖めたい、 笑い合いたい、抱き締めたいなら 空まで