春をしむ

歌詞

春風もがもや 花降らせておくれと 光が落ちて 淡く染まりゆく そんな聲がした ♪ ゆらり揺られ街を抜けて行く 行先知らず いつの日か見た夢みたいだな 零した ♪ 目に映るなり 飛び込む色に戸惑う 人の形に揉まれて 濁りのある想いが透ける ♪ 花もやひらひら 雲雀鳴くや のべつ幕なし 花の匂ひがする 花いばらを歩いている 春をしむように ♪ 天つ御空は雲らひにつつ ただ晴れを待つ様に いつの日にか忘れられるのかな まだ分からないや ♪ 何かが空を切る音に 目に見えない物が襲うのは 隠せない不安と焦燥を 纏った所為と云ふ 涙よはらはら さぁ 流れれば 澱む物無し 春が鼓動を打つ 凪ぐ青海原の様に 歩を進める ♪ ただ奪い合う様に 人の矜恃で溢る そんな世界が嫌で 今 抑えられた 思想の自由を解く 僕等はまだまだ そぞろ心と共に 光が指すままに 夢を見る 花もやひらひら 余すことなく 奪われていく春に身を委ね 気の済むまで歩いていく ♪ 花もやひらひら… ♪