今朝はいつもよりも早起きして 焼いたパンを並べてニュースを見て 背筋を伸ばして歩く駅までの道 淡い気持ちを隠しながら君を探して 信じるだけじゃダメなことくらいは わかっている 小さな舟に乗って帆を掲げて 誰かのつまらぬ話なんか海に沈めて 光は忘れた頃にまたやってきて 底から聞こえるため息さえ 祝福に変え 信じるだけじゃダメなことくらいは わかっている 夢見るだけじゃダメなことくらいは わかっている 丸い月にだけ話した言葉は 甘い憂うつで 選んだ遠さは素知らぬ顔して 夜に消えてゆく 賑やかな歌を聴かせて 振り向いた街には懐かしい灯