例年とは違う 比べ物にならない暑さが 君は蜃気楼の中に飲み込まれたんだ 透けていった フィルムでは残せない体温は 心に閉まったまま耳鳴り あのトンネルの向こうの花は 今も待っているかな 2人握ったアイスクリーム 溶けて手を滴る 吐いた白い息凍えてしまうくらい 冷たい唇を重ねても 何処に消えてしまったの体温 探してる蜃気楼 冷たい朝の数数えてる 未来を変える為の今日なら 来ない電車も待てる気がしたんだよ 上げるシャッタースピード 切り取っていった 瞬間を逃したくはなくて 見つめるコンクリート 擦り減っていったスニーカー 壊れた春へ 君の香水の香り 変わり続ける風景に迷い 握り返してくれた小さな掌 溶けた氷点下 その優しさを 凍らせたままにしないで そこが凝固点であれば 2人手を繋いで1℃だけ 2人を繋ぐ体温 確かに感じてる今も 冷たい季節が流れてく 風となり頬掠める情景 変わりゆく景色へ 冷たい涙もう見たくはないよ 時を忘れてそばに居ようよ 冷えた手のひらに体温を送るよ 2人を繋ぐ体温 確かに感じてる今も 例年とは違う 比べ物にならない暑さが 僕も蜃気楼の中に 飲み込まれたんだ 透けていった