午前10時の渋谷にいた 君との全てを公共の電波に 流してから死のうと思った すべて本当の話なのに テレビもラジオもフィクションだ この世の全てフィクションだ でも君だけは あの日の事は フィクションなんかに 収まりきらない 真実などとうに朽ち果てている 電話から聞こえてくる君の声だって 「なるほど、 尖ってていいですね素晴らしい… ところでこの話はどこから インスピレーションを?」 「いえ、全部本当の話なんです」 「それじゃあダメです」 「え?」 「マジョリティーが喜ぶ フィクションでなくちゃ」 フィクションには収まりきらない 本当の話を教えて フィクションが私を嘲笑う 「お前も色を付けるくせに」って 本当の話がしたい 偽りは大多数のもの フィクションに成り下がる日が来る 前に フィクションなら伝えられるだろう 美しい涙を誘うような 世界の秘密を織り交ぜた 最高な神話にしようじゃないか! 誰一人気付かないフィクション ただ一人、君に捧げよう なに一つ、明かされないのなら… そんなフィクションを放とう