頭を空っぽにする時間。
できれば毎日30分だけでも
詩を作ることに集中する。
煩わしい物事から離れて
数十行の言葉の世界。
僕の場合は昼休み
食事の用意をしながら
簡単に頭の中で考えて
食事を終えたら
珈琲を飲みながら書き上げる。
得意なことでも
向いていることでもないから
伸びしろがある分
おもしろいし楽しい。
今回は友人に
「古典」
というキーワードをいただいて
試行錯誤の43分09秒
雰囲気を出せているか?は
別にしてw
ただただ楽しかったです♪
- Classical poetry -
“ 静寂の庭 ”
星の光が身体を裂いて
大地の裂け目に言葉が溶ける
月の吐息さえ冷たく
遠き銀河に架かる橋
静かに崩れ朽ち落ちる
病は草木の影纏い
金色は
光を貪り霧へと化ける
流した涙は川底へ
ただただ深く沈むだろう
静寂に
私はひとり立ち尽くす
足元のその苔むす岩は
星の雫に
裂け目さえ
芽吹き命をはぐくむだろう
すべての痛みを
すべての影を
この手のひらに押し込めて
覚悟を望めばこの庭に
揺らぎと祈りの哀愁が
ひとつとなって流れ込み
日出ずる光が私の庭を照らす時
私は上向き天の風を感じるだろう
“ 時の炉の中で ”
苦しみは、涙の川を刻み
悲しみは、心の地図に影を落とす
憎しみは燃え、嫉妬はささやく
それらの過去を消す必要はない
なぜなら
その嵐をくぐり抜けたからだ
いま、私はここに立つ
砕かれた石が、彫像となるように
その試練がいまの私を形作ってくれた
それらを知恵の炎に投じ
痛みを、成長の苗に変える
さもなくば、放置された傷は
執着の根を張り
我を、愛する者を、
絡めとる茨となってしまうだろう
過去は、忘れるものではない
それは、言葉に紡ぐ糸
知恵の針
それで編み込まれたとき
私たちを
ひとつにする心の糧となるだろう
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