いけない恋の始まり 神楽坂。
大人の欲望と熱気が満ちた夕方でした。
貴方は私にこう言ったわ。
これが最後の恋になるかもしれない。
辿り着く先は誰にもわからないよ。
そう言って、いくつもの夜を重ね。
二人で溺れていったわ。
秘密の二人にぴったりの、優しげな雰囲気が
漂うカウンターで、わかっていても
互いの気持ちを探り合う。
店を出てからも、神楽坂の細い路地は
しっとりとした大人の色香を漂わせ、そんな
空気のなか歩みを止めた貴方は
握った手を引き寄せた。
私はとっさに、人が通るかも‥というと、
見られてもいいから‥と貴方は返した後
優しく唇を重ねてきた。
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