昭和の戦前から戦後にかけて
鶯(うぐいす)芸者 と呼ばれる
流行歌を歌う 芸者兼歌手 または
芸者出身 のお姐さんたちが活躍していました。
▪藤本二三吉 (1897~1976年)
日本橋葭町の元芸妓、元祖芸者歌手
代表曲: 「祇園小唄」(1930年)、「浪花小唄」
「丸ノ内音頭(東京音頭の元歌)」 他
▪市丸 (1906~1997年)
長野松本出身の浅草芸者
小唄勝太郎とともに “市勝時代” を築く
代表曲: 「天龍下れば」(1933年)
「三味線ブギウギ」 他
▪小唄勝太郎 (1904~1974年)
芸者勝太郎として葭町に籍をおく傍歌手デビュー
市丸 とともに “市勝時代” を築く
代表曲: 「島の娘」(1933年)、「東京音頭」
「明日はお立ちか」 他
▪美ち奴 (1917~1996年)
北海道出身の浅草芸者
代表曲: 「あゝそれなのに」(1937年)
「うちの女房にゃ髭がある」 他
~同時代に活躍した芸者歌手の方々
・赤坂小梅 (1906~1992年)
市勝 と並び “鶯芸者の三羽烏” と言われた
・新橋喜代三 (1903~1963年)
作曲家 中山晋平 の後妻となり引退
等々
▪神楽坂はん子 (1931~1995年)
元神楽坂の芸者、昭和27(1952)年にデビュー
代表曲: 「ゲイシャ・ワルツ」(1952年) 他
▪神楽坂浮子 (1938~2013年)
神楽坂はん子 に憧れ 高校を中退し芸者となる
代表曲: 「十九の春」(1956年) 他
▪榎本美佐江 (1924~1998年)
能登で芸者となったのち 東京で歌を学ぶ
終戦後 歌手や女優としてもデビュー
プロ野球の金田正一投手と結婚し引退するが
離婚後に歌手復帰する
代表曲: 「後追い三味線」(1963年)
「弥太郎旅唄」 「お俊恋唄」 他
▪久保幸江 (1924~2010年)
芸者経験のない芸者風歌手
「ヤットン節」(1951年)、「トンコ節」 他
2020.8.26 作成
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