あの夏の風はどこへ行ったのか…
南からの大きな嵐が過ぎ去り…
次の季節を連れてきたのか…
肌寒くなると…
人肌が恋しくなる。
けれど…
誰でもいいわけではない。
あの香り…
髪の感触…
素肌の指ざわり…
あなたでないとダメだと…
私の体の中の感覚が他を拒絶する。
あなたもそうであってほしい…
私の人指し指が…
あの日のあなたを覚えている。
今日の風は…
あの日のことを思い出させてしまう。
茜色に染まる空を…
同じ色に染まる水面を…
私を吹き抜けてゆく風が…
この気持ちの高鳴りを抑えてくれる。
この季節は…
いつもあなたに逢いたくて。
いつも…
「音楽と共にあらんことを…」
from「oshiri ' s bar 」master
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