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クラッシック音楽になじみのない方も、何となく聞いたことがある作品のプレイリストです。クラッシック音楽界隈では大晦日、新年は「ジルベスターコンサート」「ニューイヤーコンサート」が世界中で開催されるハイシーズンです。後者では特に、元日にウイーンフィルハーモニー管弦楽団がウイーン楽友協会ホールで開催するものが有名で、現在では世界90か国以上に配信され日本でもNHKが毎年放送しています。このウイーンフィルのニューイヤーコンサートでは、ヨハン・シュトラウス一族作曲のワルツやポルカが定番曲となっています。今年2025年は、ちょうどヨハン・シュトラウス2世生誕200年の年です。今回は新年に相応しく、ウイーンで流行したヨハン・シュトラウス2世作曲のワルツ&ポルカ作品を中心に選曲しました。 #1 ヨハン・シュトラウス2世作曲 ワルツ「春の声」作品410 春の訪れを祝うかのような明るく希望に満ちたメロディーが特徴的。友人の作曲家フランツ・リストと即興演奏パーティで同席した時、余興で作られたと言われている。舞踏会でのダンス音楽としては定番中の定番曲。日本では毎日放送系の長寿番組「皇室アルバム」のテーマ音楽として知られている。2016年の大泉洋主演映画「I am a Hero」でゾンビをおびき寄せる曲としても使用された。 #2 ヨハン・シュトラウス2世作曲 ワルツ「ウイーンの森の物語」作品325 ヨハン・シュトラウス2世が作曲したワルツの中でも特に人気の高い「美しく青きドナウ」「皇帝円舞曲」と共に「三大ワルツ」に数えられる。このワルツは題名通り、ウイーン市民の憩いの場であった美しい緑地帯「ウイーンの森」を描写した作品。ヨハン・シュトラウス2世はこの曲をわずか1週間で書き上げたと言われている。ウイーンフィルのニューイヤーコンサートでもすでに14回演奏されている。 #3 ヨハン・シュトラウス2世作曲 ワルツ「美しく青きドナウ」作品314 シュトラウス2世作曲の「三大ワルツ」の中でも、おそらく日本では最も有名な曲。オーストラリアでは帝政時代から現在に至るまで、officialではないものの「第二の国歌」と呼ばれる名曲。単に「ドナウ・ワルツ」と呼ばれることもある。シュトラウス2世の友人であったヨハネス・ブラームスはこのワルツの讃美者で、この曲については「残念ながらヨハネス・ブラームスの作品ではない」と記載している。オーストリアでは大晦日から新年に代わる時、公共放送局であるオーストリア放送協会はシュテファン大聖堂の鐘の音に続けてこのワルツを放送するのが慣例となっている。 #4 ヨハン・シュトラウス2世作曲 ワルツ「皇帝円舞曲」 「美しく青きドナウ」「ウイーンの森の物語」と共に、ヨハン・シュトラウス2世の「三大ワルツ」作品の1つ。現代のまま「カイザー・ワルツ」と呼ばれることも多い。この曲はその華やかさと輝かしい調べで知られ、シュトラウスのワルツの中でも特に人気の高い作品。和声の扱いは他の三大ワルツと比較しても巧妙でありプロの指揮者にも支持されている。フルトヴェングラーはウインナワルツでは本作のみを繰り返し取り上げ、カラヤンもシュトラウス2世のワルツとしては最多の8回の録音を残した。 #5 ヨハン・シュトラウス2世作曲 アンネン・ポルカ 作品117 ポルカとは19世紀後半に流行した2/4拍子の活発な舞曲。チェコ語のpolska(ポーランド娘)に由来すると言われる。起源は不明だが現在は舞踏会や社交ダンス、また音楽として世界中で広く愛されている。本作品は聖母マリアの母親アンナを祭った聖アンナ祭のために作曲された。愛らしい旋律のポルカは世界中で愛され、ウイーンフィルのニューイヤーコンサートでも頻度高く演奏されている。 #6 ヨハン・シュトラウス2世&ヨーゼフ・シュトラウス作曲 ピチカート・ポルカ ヨハン・シュトラウス2世と弟のヨーゼフ兄弟の合作によるポルカ。2人がロシア旅行に出かけた際にサンクトペテルブルクでピアノの連弾をしてこの作品が生まれたと言われている。名前の通り弦楽器のピチカートだけで演奏されるユーモラスな曲で、中間部のトリオでは鉄琴が加わるが、これ以外の楽器は使用されない。ウイーン・フィルのニューイヤーコンサートではアンコール曲としてほぼ毎年演奏される「美しく青きドナウ」「ラデツキー行進曲」に次いで3番目に登場回数が多い作品。 #7 ヨハン・シュトラウス2世作曲 トリッチ・トラッチ・ポルカ 作品214 「トリッチ・トラッチ」とは「うわさ」を意味するドイツ語「Tratsch」の音遊び造語。シュトラウス2世が街角の「うわさ」「おしゃべり」を取り上げて作曲したポルカ。当時ウイーンで著名人のうわさを掲載した「Tritsch-Tratsch」という雑誌の題名を冠した曲。元気のよい曲調から、日本では小学校の運動会などでよく流されて親しまれている。映画「のだめカンタービレ」最終章後編でもパリ観光の場面で流されている。 #8 ヨハン・シュトラウス1世作曲 「ラデツキー行進曲」作品228 シュトラウス2世の父親である1世の最高作といわれる作品。当時オーストリア帝国領であった北イタリアの独立運動を鎮圧したヨーゼフ・ラデツキー将軍を称えて作曲された。明るく活気に満ちたメロディと力強いリズムが特徴の行進曲で、現在ではウイーンフィルのニューイヤーコンサートのアンコール曲として最後に演奏され、観客が曲に合わせて手拍子をすることが恒例。 ワルツ、ポルカではないが、ニューイヤーコンサートでは欠かすことができない曲のためリスト入りさせました。
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