ここまで来たら、とことん逝きますか!
行くぞ、訴訟シリーズの特別篇!vol' 4 !
骨訴訟症!
①② 『ダニー・カリフォルニア』(06年) & 『メアリー・ジェーン 最後のダンス』(92年)
アメリカのラジオDJのダン・ガフニーから、類似の指摘がありましたが、トム・ペティはこう語っています。
「そもそも、ロックは どれもこれも似たり寄ったりだ。チャック・ベリーに聞いてみな!
いまさら、俺たちがポップ・ソングを巡って争わなくても、この国は十二分に くだらない訴訟に溢れてるよ!」
だって! 兄貴、かっけー!
③④ 『サーフィン・U.S.A』(63年) & 『スゥイート・リトル・ シックスティーン』(58年)
ザ・ビーチ・ボーイズの最初のヒット曲『サーフィン・U.S.A』。
ゴールド・アルバムを獲得した、同名アルバムからの一曲だけど、チャック・ベリーから盗作で訴えられた。
聴いてみれば明らかで、最早 替え歌のレベル。
逆に、同意を得てなかったのが不思議。
ザ・ビーチ・ボーイズのブライアン・ウィルソンは、インスピレーションを得て作ったのを認め (まぁ、あたりまえ...)、
よって、『サーフィン・U.S.A』のアルバムの最初のプレスには、作者 ブライアン・ウィルソンとなってますが、
次のペンシルベニア州スクラントンでのプレス以降は、作者にチャック・ベリーがクレジットされるようになりました。
最初のプレスは、貴重品ですね。
⑤⑥ 『天国への階段』(71年) & 『トーラス』(68年)
レッド・ツェッペリンは、スピリットとアメリカ・ツアーで同じステージに上がった事があるらしい。
2016年、《スピリット》のギター、故ランディ・カリフォルニアの遺産管財人のマイケル・スキッドモアから、著作権侵害で訴えられた。
『天国への階段』のイントロのアコースティックギターによるアルペジオ演奏が、『トーラス』の中の演奏部分を盗用した...と、訴えたのです。
レッド・ツェッペリンのジミー・ペイジは、スピリットのファーストアルバムの所有は認めてますが、『トーラス』は聴いてない、と盗用を否定しました。
ジミー・ペイジは『天国への階段』をこう語っています。
「大作として書いた曲で、複数の違ったパートで構成され、複雑さとスピード感を増す事に、紐解かれていくようになっている。」
審理の際、ツェッペリン側の証人として出廷した《音楽学者》のローレンス・フェレーラは、
「『天国への階段』と『トーラス』に共通するのは、イントロ部分で半音ずつ下がっていく、マイナーコードの進行のみ。
しかもそれは、 300年前から使われてきているものだ」
と、「スピリット」側の主張を支える根拠が薄弱だと証言しました。
結果はレッド・ツェッペリンの勝利!
長い音楽の歴史は、個人の所有物では無いのです。
⑦⑧ 『ステイ・ウィズ・ミー』(14年) & 『アイ・ウォント・バック・ダウン』(89年)
『アイ・ウォント・バック・ダウン』は、トム・ペティと ELO のジェフ・リン の共作。
サム・スミス側は、『スティ・ウィズ・ミー』の作者 サム・スミス、ジェームズ・ネピア、ウィリアム・フィリップスとで協議
「『アイ・ウォント・バック・ダウン』は、知らないけど、似ているのは認める」
結局、訴訟前にサム・スミス側が印税を 12.5% 渡す事で決着。
レッチリには大人の対応したトムさんも、LGBT には厳しかった 😌
トム・ペティはこう語っています。
「サム・スミスについてだけど、僕はこれまで彼に対して嫌な思いを持った事は、一度もない
長年、作曲活動してりゃ こんな事もあるさ。
普通は、スタジオから出る前に判明するもんだけど、今回は 出ていってしまった...っていう事だ。
音楽上のアクシデントという以外何物でもない」
と、語っています。
全く、似てる曲って 厄介ですね。
言い分は双方にあり、判断は聴いた方に委ねます 😊
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