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むー の《懐かシネマ 番外編》Vol'8トム・クルーズ主演『コラテラル』「マックス、ロスの地下鉄で男が死んだところで、誰も気にかけないぞ」Soundtrack《本命盤》

Playlist byむー

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  • 2022.03.27
  • 38:53
  • 8曲
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説明文

傑作!……と、言う評価は現在 まだ無いけど、 いずれ、大きな評価を受けると思われがちな作品にスポットライトを当てる《懐かシネマ 番外編》 そして、サントラが配信されてないなら、作ってしまおうホトトギス!な、プレイリストを目指します。 『カリブの熱い夜』『硝子の塔』『ラブ IN ニューヨーク』『イッツ・フライデー』『ローランド・エメリッヒ版 ゴジラ』『セカンド・チャンス』『ライジング・サン』に続く第8弾は…… 2004年製作の、マイケル・マン監督、トム・クルーズ、ジェイミー・フォックス主演『コラテラル』です。 https://search.yahoo.co.jp/video/search?p=%E3%82%B3%E3%83%A9%E3%83%86%E3%83%A9%E3%83%AB%20%E6%98%A0%E7%94%BB%20%E4%BA%88%E5%91%8A%E7%B7%A8 ロサンゼルスでタクシーの運転手を12年間勤めながら平凡な毎日を送っている《良心的運転手》マックス・ドローチャー(ジェイミー・フォックス)。 ある晩、アニー・ファレル(ジェイダ・ピンケット=スミス)という名の女性検事を乗せ、 持ち前の誠実さで気に入られ、名刺までもらう。 彼女と入れ替わり、一人の男が乗ってきた。 男の名はヴィンセント(トム・クルーズ)。 目的地に着くと、ヴィンセントはマックスの生真面目さを買い、 彼にタクシーの貸切りを持ちかける。 マックスは 「貸切りは規定違反になる」と断るが、 ヴィンセントの強引さと600ドルの誘惑に負け、引き受けてしまう。 専属ドライバーとなったマックスに、ビンセントは、今夜中に5箇所を回るように依頼する。 目的地で、ビンセントの帰りを待つマックスの頭上に死体が落ちてくる…… ビンセントはプロの殺し屋で、裁判の証人になる5名の殺害を請け負っていたのだった。 その魔の手は、先程出会ったばかりのアニーにも及ぼうとしていた…… こうしてビンセントの《人生最悪の一夜》は始まった…… 監督のマイケル・マンは、 「一晩に凝縮された物語なんだ。 午後6時4分から翌朝4時20分の間に全てが変わる 二人の男の衝突だ。それまでの人生も、自分という人間も、一晩で崩壊する」 と、語ります。 インタビュアーが 「ヴィンセントは問答無用な殺し屋なのに、トムが演じたヴィンセントには生身の人間っぽさにあふれていました。」 と問いかけると マイケル・マンは、 「それこそ僕が描こうとしていたことなんだ。 最も重要なことなんだよ。 冷血な殺し屋の顔をしているけれど、その裏にある部分を垣間見えるようにしたかった。 でもどうやってそれを観客に見せていくかが僕の課題だったんだ。 その解決作が“今夜、彼は壊れていくぞ”ということだ。 計算づくだったヴィンセントの行動が変わっていく。 ダニエル(バリー・シャバカ・ヘンリーが演じる《JAZZ CLUB のオーナー》)を殺した後に後悔したりね。 そこから彼の変化が始まるんだ。 ヴィンセントという一人の人間が、 彼の過去を含め、この晩に壊れていく危機的な状況を描くことで、 殺し屋という顔に隠された生身の部分を出そうとしたんだ。 それぞれの人間に過去がある。 今日、僕は君と会った。 でも今ここにいる君というのは過去の君をすべて含んでいる。 今日ここにいる君にすべてがある。 ヴィンセントもマックスも同じさ。 そんな2人が出会い、物語は始まっていくのさ。」 また、バイオレンス・シーンでの演出方法を問われると 「私にとってバイオレンスというのは、セックス、コメディ、絵に描いたような美しさを撮ることと同じで、機能性なんだ。 ストーリーを語る上で、どれだけ必要かを考える。やり過ぎたら、完全に無意味なんだよ。 まず初めにストーリーがあって、そのストーリーの各シーンを完全に分析する。で、シーンごとにどういうバイオレンス描写が必要かを見極める。 例えば、この『コラテラル』では、《Fever》というディスコでの銃撃戦があるよね。 あそこではダンスと同じで振り付けをするのだけど、振り付けをするためにはキャラクターがその時、何をしているのかということと、ストーリーをすべて把握していなければいけないわけだ。 ただ素晴らしいダンス、カッコイイ振り付けというのは間違っていると思う」 ちなみにマイケル・マン監督が、アクションシーンの構成、演出の面で影響を受けた監督は、 『戦艦ポチョムキン』(1925年)のセルゲイ・エイゼンシュタインだそうです。 (『アンタッチャブル』が引用した《オデッサの階段》のシーンが有名ですね。) トム・クルーズの《殺し屋ビンセント》のキャスティングについて尋ねると 「僕がトムに声をかけたんだ。 でも最初、トムはビックリしていたよ。僕はトムに言ったのさ。 「そろそろ君も悪役に挑戦する時期だよ。スティーヴ・マックィーン、アル・パチーノ、ロバート・デ・ニーロ。みんな悪役をやっているじゃないか」って。 そしたらトム「OK!」って答えてくれたよ(笑)。 トムには演技をすることに集中してもらいたかった。 だからそれ以外の部分は僕が決めるようにしたんだ。 もちろんトムからもアイディアを出してもらうけど、彼は私ができないことをできるからね。 別人になりきることができるんだ。 それは僕にはできないことだ。だからお互い足りない部分を補いながら映画を作り上げていったんだよ。 まさにいいパートナーシップをトムと組むことができた。いい結婚ができた感じだ(笑)。」 今回は「10時間」という短い時間を描いているため、登場人物たちの衣裳も限られています。 監督が「この一着にすべてをかけた」というトム・クルーズが着ている渋いグレーのスーツは香港製の特注品で、 この衣裳を決めるにあたっては「ビンセントという役柄のバックグラウンドを細かく設定し、 その人生を生きる人間がどんなスーツを着、どんな靴を履き、どんなヘアスタイルをするかを考えていった」というだけあって、 服だけでなくちょっとした表情や仕種にもその役が背負ってきた人生が垣間見られる作りになっています。 『コラテラル』というタイトルには“意図せぬ巻き添え”という意味があります。 そんな《巻き添えにした男》と《巻き添えにされた男》の濃密な一夜は、 従来の35mmフィルムでは、夜間に人間の肉眼で見えるものをリアルに映すことは不可能だと判断し、 当時発売されたばかりであったトムソン・グラスヴァレー社の「VIPER」(ヴァイパー)というフィルムストリームカメラを更に改良して 《L.A.の夜の本質を捉える》撮影に成功しています。 『ザ・クラッカー/真夜中のアウトロー』(81年)、『ヒート』(95年)など、 男達の宿命のような対決を描くマイケル・マン監督。 もし、まだ観ていない方は『コラテラル』、ぜひ御鑑賞下さいませ🙇‍♀️ 《サウンドトラック盤曲目リスト》 1)ブリーフケース / トム・ロスロック Briefcase 2)ザ・シード2.0(エクステンディッド・ラジオ・エディット) / ザ・ルーツ,コーディ・チェスナット The Seed (2.0) 3)ハンズ・オブ・タイム / グルーヴ・アルマダ Hands Of Time 4)ウェロ・カネーロ / キャレクシコ Guero Canelo 5)ローリン・クランブリン / トム・ロスロック Rollin' Crumblin' 6)マックス・スティールズ・ブリーフケース / ジェームス・ニュートン・ハワード Max Steals Briefcase 7)デスティーノ・デ・アブリル / Green Car Motel Destino de Abril 8)シャドウ・オン・ザ・サン / オーディオスレイヴ Shadow On The Sun 9)アイランド・リモズ / ジェームス・ニュートン・ハワード Island Limos 10)スパニッシュ・キー / マイルス・デイヴィス Spanish Key 11)エア / Klazz Brothers Air 12)レディ・ステディ・ゴー(リミックス) / ポール・オークンフォールド Korean Style 13)カー・クラッシュ / アントニオ・ピント Car Crash 14)ヴィンセント・ホップス・トレイン / ジェームス・ニュートン・ハワード Vincent Hops Train 15)フィナーレ / ジェームス・ニュートン・ハワード Finale 16)レクイエム / アントニオ・ピント Requiem
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