「叫び」が再定義された巡業バンドマンたちは、自宅で絶叫を事前録音し、現場での完璧な同期を再構築するようになった。
して、ライヴ動員数は過去一を記録し、しかし、その数年後「興行」の権利を、AI企業に売却して元ミュージシャンたちは、オアフ島で津波に集団もろとも巻き込まれ、全員死んだと聞いている……。
しかし、その生き残りたちが、どうも日本に漂着し、カタコトの日本語でキウイやバナナを買い集め、安いフルーツパフェを食べることを、至上の趣味としているらしい……。
英語は廃れて、ついには音楽の中でしか聞かれなくなり、久しいけれど……彼らはどうしてもって、わざわざ英語なんかを、技術を伝えるための、あるいは母国語として選択したのだろうか?
今となっては、まったく想像がつかないし、まあおそらくは参考書が安かったんだろう……あるいは親代わりにでもなってくれた保護者の母語だったのだろうか?
まあ、すべては、闇の中あるいは、ネクロノミコンだの、死海文書とかにでも、真相は描かれているのかもな。俺は寝るよ、明日も早いし……乙でした〜
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