今でも時々あなたのことを思い出します。きらきらした思い出の断片を呼び集めてはこの褪めた心を時々暖めています。そして僕があなたから貰ったのと同じように僕からの贈り物もあなたに届いたでしょうか?今はそれだけがちょっと気がかり。
生者の生も死者の死も同じひとつのもの。垂り雛の空の下では。いつか僕がこちらの岸を離れて泳いでいく時あなたは岩場の上から僕を見下ろしてあの懐かしい声で優しく歌いかけてくれますか?それはかつて見送られた者と見送った者との再会の時。時間軸は揺らぐからいつでも僕はあの頃のあなたに出会えるのです。
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