流れ行く川の速さにも抗うことなく
流されるままに流されて
川底に沈むこともあろう
いつか広い海にたどり着くこともあろう
足を捕られた蟻地獄の砂の脆さを訝るでもなく
沈むままに沈んで今はただ
この世の不可思議に心を浮遊させる
今はただ両の耳を手で塞ぎ
聞こえてくるすべての声から遠ざかる
今はただ無抵抗の気楽さに横たわり
すべてを受け入れるおおきな空と海の
心の寛さを夢想する
今この一瞬に永遠にとどまっていたい
明日なんて来なくてもいいんだよ
このちっぽけで脆い虫ケラのような塊に
(今日は僕も日がな一日ベランダで日向ぼっこしながらグラスに氷の音カラカラいわせてハイボールでもちびちびして過ごすかな。のんびり自堕落を楽しんでみるそんな一日)
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