(セレクトされた映画が、必ずしも《陽のあたらなない》とは限りません <(_ _)> )
2021年の上半期、
未だにオリンピックの足音が聞こえるんだか、聞こえないんだか……
そして《なんちゃって緊急事態宣言》が出て、
何とかオリンピックの開催の帳じりを合わせようとする昨今、如何お過ごしでしょうか😄
映画は、相変わらず《緊急事態》に振り回され、
デカい規模の映画は 1月~6月 の間は公開を控えた感じでした。
そんな中にも、
『藁にもすがる獣たち』
『デンマークの息子』
『クルエラ』
『Mr. ノーバディ』
『エースの中のエース』(82年・劇場初上映)
『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』
等が良かったですね。
逆に ⤵ ⤵ ⤵ なのは『奥様は取り扱い注意』⤵ ⤵ ⤵
今年の変化としては、ディズニー系の新作映画は、公開と同時に《ディズニー+》の《プレミアムアクセス》で観れる事😵
その為、『クルエラ』や『ブラック・ウィドウ』等は、大手シネコンでは上映されない事態に……
配信されるなら、ウチの映画館では上映出来ない…って事でしょうか。
映画館側の観客動員に影響が出ますからね。
しかし、アメリカの映画館が徐々に営業を始める様になり、いよいよ下半期に向け
大作が上映されるようになりそうです!
期待しましょう😁
早く《007》が観たい!
①『クルエラ』(21年)…… 2021年5月27日公開
監督:クレイグ・ギレスピー 『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』(17年)
出演:エマ・ストーン | エマ・トンプソン | ジョエル・フライ │ マーク・ストロング 他
ディズニーの名作アニメ『101匹わんちゃん』に登場するヴィラン(悪役)“クルエラ”の誕生秘話を『ラ・ラ・ランド』のエマ・ストーン主演で実写映画化。
伝えられるところによると、『クルエラ』の制作予算は2億ドル😵
それは、『アラジン』(1億8300万ドル)、『美女と野獣』(1億6000万ドル)、『マレフィセント』(1億8500万ドル)のような他のディズニー実写の中でも高額です。
それを劇場と同時に配信公開なんて、映画の収益形態も変わりましたね。
1970年頃、ファッションの才能を持つ《半黒半白》の髪を持つ孤児 エステラ・ミラー(エマ・ストーン)は、
ファッション・デザイナーを目指してパンクムーブメント吹き荒れるロンドンへとやって来る。
そしてロンドンで最も有名な百貨店リバティに潜り込んだ彼女は、
やがて伝説的なカリスマ・デザイナーのバロネス(エマ・トンプソン)に出会うと、
その斬新な発想力と度胸の良さを買われ、彼女の下で働き始めるのだったが…。
1970年代のイギリス・ロンドンを舞台に、デザイナーを目指す少女エステラが邪悪なクルエラへと変貌を遂げるまでを描く、ディズニー版『ジョーカー』。
さすが《ディズニー》!
映画は面白く、《スウィンギング・ロンドン》の音楽もノリノリ!
『ジョーカー』から《ダーク》さをそのままに、後味の悪さを抜いて、スタイリッシュに仕上げています。
どっちを人にオススメするかと言ったら……『クルエラ』かな、私は。
全く《陽のあたらなくない》映画なのですが、前述の通り、大手シネコンでは上映されてないので
結果的に《陽のあたらない》映画になった感じがしますが、
さすが《娯楽の王様》ディズニー!
面白かったです。ぜひ御覧下さいませ。
②『スプリー』(20年)……2021年4月23日公開
監督:ユージーン・コトリャレンコ
出演:ジョー・キーリー 『ストレンジャー・シングス 未知の世界』| サシーア・ザメイタ | ミーシャ・バートン
ライドシェアアプリ“スプリー”のドライバーをする青年カート・カンクル(ジョー・キーリー)は、
SNSのフォロワーが全く伸びず冴えない日々を送っていた。
なんとかしてバズりたいと考えついたのは、
乗って来た客を殺して、その一部始終をライブ配信するというもの!
しかし、「フェイクだ」「退屈だ」と、反応は散々なもので、まったく盛り上がる気配がない。
思惑がはずれたカートの怒りの矛先は乗客にとどまらず、拡散させないインフルエンサーにまで向けられていく……
ライドシェア・ドライバーの青年がSNSで注目されたいとの思いを暴走させ、乗客を殺害する狂気のライブ配信を繰り返していくサスペンス・スリラー。
②曲目の『I Am a Gummy Bear (The Gummy Bear Song)』は、クソい客を轢き殺す時にかかります。
正直、気持ちのいい映画ではありません。
主人公に共感出来ないから、突き放して観てしまうからですね。
お好きな方はどーぞ。
③『ローグ』(20年)……2021年5月7日公開
監督:マイケル・J・バセット 『サイレントヒル:リベレーション3D』
出演:ミーガン・フォックス 『トランスフォーマー』| フィリップ・ウィンチェスター | グレッグ・クリーク
通称《サム》こと サマンサ・オハラ(ミーガン・フォックス)率いる傭兵部隊は
アフリカの危険地帯で誘拐された、政治家の娘の救出作戦にあたっていた。
しかし脱出用のヘリが撃墜され、敵陣に取り残されてしまう。
テロリスト集団の追撃をかわし、とある廃墟へ逃げ込んだ一行。
そこは、かつて密猟者によってライオンの繁殖が行われていた場所……
ひとまずその建物で休息するが、
解き放たれた野獣が、物陰から虎視眈々と《獲物》に狙いを定めていた。
テロリストの追手も忍び寄る中、部隊に残された弾薬はごくわずか。
果たして、サムたちはこの世の地獄から無事に生還することが出来るのか……。
主演を務めたミーガン・フォックスは、本作で銃器を取り扱う役は初挑戦。
撮影の為に厳しい訓練を乗り越え、
次から次へと襲い掛かる死の脅威に立ち向かう強き傭兵を逞しくも見事に演じきっています。
かっこいいです。
『ローグ』は、けっこうテンポも良く、私は好きです。
アマプラ とかでどーぞ御鑑賞下さい。
④『ノンストップ』(20年)……2021年2月12日公開
監督:イ・チョルハ
出演:オム・ジョンファ | パク・ソンウン | イ・サンユン
揚げパン屋を営むミヨン(オム・ジョンファ)とパソコン修理工のソクファン(パク・ソンウン、娘ナリは、
慎ましくも幸せな家庭を築いていた。
ある日、景品でハワイ旅行に当選し、浮かれながら人生初の海外旅行に出発する。
ところが、一家が搭乗した飛行機には、北朝鮮からのテロリストが乗り合わせていた。
ハイジャックという史上最悪の緊急事態に、ミヨンの隠されていた本能が目覚める。
一方、そのころ機内でミヨンを探していたソクファンも、その秘めた能力で危機に立ち向かおうとする。
果たして、テロリストたちの目的とは?
そして、ミヨンとソクファンは、乗員・乗客を救うことはできるのか……?
「細かいとこは、ケンチャナヨ」精神で、一気に見せます。
観終わって、スッキリ楽しい映画です。
こういう《楽な映画》はイイですね!
オススメします。WOWOW でどーぞ。
⑤『藁にもすがる獣たち』(20年)……2021年2月19日公開
監督:キム・ヨンフン
出演:チョン・ドヨン | チョン・ウソン | ペ・ソンウ
原作は、曽根圭介の同名ミステリー。
恋人が多額の借金を残して姿を消したため、
金融業者からの取り立てに追われていた、空港の出入国審査官テヨン(チョン・ウソン)。
そのテヨンに借金を押し付けて、暗い過去を帳消しにして新たな人生を歩もうとする《元恋人》ヨンヒ(チョン・ドヨン)。
借金で家庭が崩壊したミラン(シン・ヒョンビン)。
そんな奴らが蠢く街のある日、事業に失敗してアルバイトで食いつないでいたジュンマン(ペ・ソンウ)が
アルバイト先のロッカーで、10億ウォンの入ったバッグを見つけたことから、その金に奴らが群がってくる……
エピソードを6つに分けて、それぞれに「鴨」や「ラッキーストライク」などの題名のチャプターにし
時間軸をずらし、ドラマチックで過激なラストまで突っ走ります。
原作者の曽根氏自身が、
「この作品を手本にして原作を書き直したい」
と考えるほど完成度の高い作品となっています。
今年を代表する傑作です。
ぜひ御覧下さい。
⑥『アウトポスト』(19年)……2021年3月12日公開
監督:ロッド・ルーリー 『わらの犬』( 11年 )
出演:スコット・イーストウッド | ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ | オーランド・ブルーム
原作は、ジェイク・タッパーのノンフィクション小説「The Outpost:An Untold Story of American Valor(原題)」
2009年、アフガニスタンの山奥に設置された前哨基地で勃発した《カムデシュの戦い》の知られざる実話を描きます。
米軍の補給経路を維持するための重要拠点・キーティング前哨基地。
派遣されてきたクリント・ロメシャ2等軍曹(スコット・イーストウッド)たちは、その地をひと目見て驚がくする。
そこには、基地としての致命的な欠陥が存在していたからだ。
四方を険しい山に囲まれた谷底に位置しており、敵に包囲されれば格好の的となる。
つまり、防御面からすると圧倒的に脆弱なのだ。
もし、圧倒的多数の敵に囲まれたら……
彼らの日常は文字通り、死と隣り合わせだった。
そして2009年10月3日、ついに恐れていたタリバン兵300人の総攻撃が開始された。
迎え撃つ53人の米兵……
それは後に「カムデシュの戦い」と呼ばれる、アフガニスタン紛争で最も過酷な激戦の幕開けだった……
現地人と共存を図る大尉や
明らかに現地人を見下す大尉
ビビりすぎて、トイレにも行けず、ペットボトルにお小水をして部下に捨てに行かせる大尉……
様々な上官の姿を見せます。
そして米兵達は、凄まじい戦闘に巻き込まれますが、
人間には、男には、果たしてこんな経験が必要なのか?
こんな経験をしないと男になれないのか?
世界のどこかで、こんなエクストリームな環境に置かれた人がいるなんて……と、愕然とします。
『ブラックホーク・ダウン』とかもそうですが、
自分が呑気に茶をすすっている 同時刻、別の場所で《命のやり取り》をしている人がいるのか……と、思うと《人生経験》とは一体何なのか?と、感じます。
アメリカ人として生きるのは大変なのか……
日本人が世間知らずの《井の中の蛙》なのか……
御鑑賞して、お確かめください。
⑦『さんかく窓の外側は夜』(21年)……2021年1月22日公開
ヤマシタトモコによる漫画の実写化映画。
監督は森ガキ侑大
主演は岡田将生と志尊淳、平手友梨奈。
書店で働く三角康介(志尊淳)は、幼い頃から幽霊が視える特異体質に悩まされていた。
ある日、康介は書店にやって来た除霊師・冷川理人(岡田将生)に勧誘され、
一緒に除霊の仕事をすることに。
刑事・半澤(滝藤賢一)から1年前に起きた連続殺人事件の調査を依頼された2人は、
やがて遺体を発見するが、その遺体には呪いがかけられていた……
《呪いを操れる》謎の女子高生・非浦英莉可(ヒウラエリカ)役で、「欅坂46」脱退後初の映画出演となる平手友梨奈が演じています。
岡田将生と志尊淳は、ボーイズラブ要素プンプン💕
映画の中盤までは面白く観たが、102分 の映画だが長く感じる。
山場が弱いせいか……
結論が出てないが、続編行けるか?
私は、ちょい観たい。
⑧『ファブリック』(19年)……2021年2月12日公開
監督は『バーバリアン怪奇映画特殊音響効果製作所』(2012)、そして『The Duke of Burgundy』(2014)と、個性的な映画を手掛けるピーター・ストリックランド。
出演はドラマ『FBI失踪者を追え!』(2002~)のレギュラー出演者として有名なマリアンヌ・ジャン=バプティスト
『インフェルノ』(2016)や『9人の翻訳家 囚われたベストセラー』(2019)のシセ・バベット・クヌッセン。
シーラは銀行で働くシングルマザー(マリアンヌ・ジャン=バプティスト)。
元夫に早くも新たな恋人がいることを知り、《新たな恋》を前向きにとらえ始めている。
ある日、デートに備えてセール中のブティックを物色していたシーラは、真っ赤なドレスに目を留める。
ちょっとサイズが……と悩みながらも怪しい女性店員(ファトゥマ・モハメド)のセールストークに押されてお買い上げし、さっそく着替えてデートに向かう。
ドレスを着て夜道を歩いていると、犬が襲いかかってきたり、またドレスを脱ぐと、体に発疹が出てたりします。
やがて夜中、漂い出す赤いドレス。
洗濯をすると、洗濯機の中でドレスが暴れだします。
ドレスを巡り、次々起こる不条理なイメージに圧倒されますが、
正直、何が何だかわかりません。
ダリオ・アルジェント的なデヴィッド・リンチ……って感じでしょうか。
私は、監督の『バーバリアン怪奇映画特殊音響効果製作所』があまり好きではないのですが、
《赤》のイメージに興味をひかれ観ましたが、
わけが分かりません ⤵
鑑賞者を選ぶ映画です。
お時間があれば、お試し下さい。
案外、「嫌いじゃないな~」と、思うかも😅
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