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説明文

“ 放浪者 ” 昭和の中期に建てられた 古ぼけたアパートに住んでいる それでも潮の香りが最高で 毎日、海を眺められる暮らし サラリーマンをリタイヤした 二十代の終わりから ずっと放浪者だったから 日本を出て いくつかの国で暮らした 若い頃は 好奇心と冒険心が抑えられずに そりゃ苦労もしたし 酷い目にもあったけど 過ぎてしまえば それらも良い想い出でしかない 外国から見た日本は あんなに嫌だった日本は 歳を重ね 身体を病んで戻ってみれば やはり恋しい故郷だった あの嫌な雰囲気は変わらない けれど 白米と味噌汁に煮魚をつまめば ノートパソコンを置いたまま トイレに立てるレストランにカフェ 杖を踏み外し転べば 「大丈夫ですか?」と 見知らぬ人が手を差し伸べてくれる デラシネは終わった 生まれた国、この日本に根をおろす 小さな島国日本 最後の暮らしは何処でしようか? 小さな町がいい カモメの舞ってる海辺の町が 昭和の中期に建てられた 古ぼけたアパートに住んでいる 今日も潮の香り漂う砂浜で 海を眺めて、静かな呼吸を繰り返す  
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