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説明文

窓から見える景色は三方を囲む緑の低い山々。秋の気配に包まれて空気は透き通り日射しは柔らかに鳶は悠々と空に舞い小鳥たちの囀ずりに我も憩う。─この平穏を脅かす暗い影は一見したところ何処にもない。 僕ら一人一人は誰もが孤独な旅人のようなものだ。たった一人でこの世に生まれ落ちて以来様々な人たちと出会い友情を知り愛を知り喜びを知り悲しみを知り感動に涙をし落胆に塞ぎ心を豊かにし時には擦り減らしながら。 僕らのこの肉体は感情の坩堝。僕らを動かし続けるエネルギーはすべてそこに宿る。その豊かな感情のエネルギーは地上を照らしすべての命を育む太陽のごとき光や熱ともなり得る。神は細部に宿りたまふとや。 僕らには帰る場所がある。家族。仲間。愛する人。故郷。この土地。この場所。このすべての記憶が宿る魂のトポス。肉体を離れて次なる新たな旅に出た後もきっと僕らはそれを求め続けるだろう。そして僕らはいつかそこに戻ってくるに違いない。慣れ親しみ心安らぐことの出来るその場所に。 この僕らが最後に帰るべき場所─魂のトポスを悪意ある人々或いは僕らの無関心によってみすみす喪わせてはなるまい。
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