餌と鞭とで仕付けられ 飼い慣らされて並されて
それが当たり前と思わされ そんなもんだと諦めて
そんな虚しくも平らかな生のさざ波に揺れながら
ふと本能の呼び声を聞くこともあるだろう。
自我の目覚めにしかと眼をひらき
周りを巡るあまりの不条理さに気づいたなら
─時には象だって暴れるさ。
顔を隠したのっぺらぼう。
自己と外部を謝絶するスタイル。
個はすべて匿名化し
のっぺらぼうの全体に埋没していく。
顔を隠したままで個性が大事とは嗤わせる。
そんな閉じた社会がまともに機能するわけなどないのさ。
─教育は大事だね。
─良い先生に出会えるといいね。
─こどもは僕らの未来そのものだからさ。
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