空から何か降りてきた、とか、そういうありきたりな、説法みたいな話じゃない。身の回りのものすべてが、何か全く異質のものと接続しているような感覚。僕はその向こう側に何があるのかを探ろうとした。すごく集中した。そしてそれはあっという間に訪れた。情報の奔流に飲み込まれながら、信じていた世界の組成を俯瞰したんだ。世界は広いね~、なんて、そんなレベルじゃない。外側には、もっと広大な世界が無数に存在している。僕の周囲にいた全員が、それを確認したように見えた。今では、記憶しているのは僕だけ。たぶん、僕はバグなんだ。
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