「秋の午後、約束のティータイム」
長い長い日々を
潮の満ち引きのように渡ってきた私たち。
寄せては返す感情の波を、
静かに見送りながら、
付かず離れず、
そっと心を寄せ合ってきた。
声にならない思いや、
言葉の裏に隠したぬくもり。
壊さないように、大切に包んで、
踏み込まず、離れず、
ちょうどいい距離で守ってきた関係。
そんなある日、
ふとあなたがこぼしたひとこと、
「いつか秋の午後、二人で並んでお茶しようね」
その言葉だけが、今も胸の奥に残ってる。
紅葉の舞う午後、
窓辺に柔らかな陽が差し込むカフェで、
ほろ苦い紅茶と、甘い記憶を分け合うように、
肩を並べて微笑むあなたを、
私は今でも、夢の中で待っている。
それが叶う日が来るのか、
それとももう、想い出の中にしかいないのか、
分からなくてもいい。
ただ、あの日のあの言葉が、
私の心を、今もやさしく温めているから。
LOVE TIDE、、、
…もっと見る