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グラミー賞受賞アーティストのコモンが初めて映画スクリーンに登場したのは、デイヴ・シャペル主演の2006年ドキュメンタリー映画『ブロック・パーティ』であった。2007年1月には俳優デビューも果たし、ジェレミー・ピヴェンやベン・アフレック、アリシア・キーズ、ライアン・レイノルズと共にユニバーサル・ピクチャーズ配給、ジョー・カーナハンが脚本/監督を務めた映画『スモーキン・エース/暗殺者がいっぱい』に出演した。2007年後半予定のリドリー・スコット監督映画『アメリカン・ギャングスター』ではデンゼル・ワシントンと共演し、映画『ウォンテッド』では共演者モーガン・フリーマン、アンジェリーナ・ジョリーらと出演するなど俳優としてのキャリアも充実している。『スモーキン・エース/暗殺者がいっぱい』は続編も決まっている。 “俳優以前”、コモンは既にヒップホップ界で最も尊敬される詩的なリリシストのひとりとしてその地位を確立していた。現在までに6枚のアルバムをリリース。『キャン・アイ・ボロー・ア・ダラー?』(1992)、『リザレクション』(1994)、『ワン・デイ・イトゥル・オール・メイク・センス』(1997)、『ライク・ウォーター・フォー・チョコレート』(2000)、『エレクトリック・サーカス』(2002)、2004年には同郷シカゴのヒップホップ・スター=カニエ・ウェストと組み、プラチナム・アルバムに輝いた『BE』を2005年にリリース。『BE』はグラミー賞に4回もノミネートされ、2006年7月にはシングル「テスティファイ」がMTVビデオ・ミュージック賞で2つノミネートされた(その内の1つはベスト・ヒップホップ・ビデオ部門)。そして2007年には7枚目となるアルバム『ファインディング・フォーエヴァー』を前作同様カニエと共に制作し、アルバムは全米アルバム・チャート首位に輝いた。 8枚目となる本作『ユニヴァーサル・マインド・コントロール』は2作続いた同郷シカゴのカニエ・ウェストとの作業から一転し、ファレル・ウィリアムス/ザ・ネプチューンズをメインにアウトキャストの仕事で有名なMr.DJの全面制作によるハイ・エナジーなサウンドに仕上がっている。 また、社会意識の高い彼は先日のアメリカ大統領選挙でのバラク・オバマの勝利に対して「新しい時代が来た!オレ達はもう振り返らない。これははじまりなんだ。・・・2年前、娘はダンサーになりたいと言っていたが、今では大統領になりたいと言っている」とコメントをした。
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