ニジェール北部のアガデスで生まれ育ったボンビーノは、サハラ砂漠西部に住むベルベル人系の遊牧民、トゥアレグ族の両親の元に生まれた。トゥアレグ族は度々ニジェール政府と衝突を繰り返し、その影響でボンビーノの家族は逃亡生活を強いられることが幾度かあった。その逃亡生活の中で、 ボンビーノは反政府活動の前線を訪ねていた親戚が残したギターを手にする。そこから独学でギターを弾き始め、やがて地元のバンドで演奏をするようになり、徐々に知名度を上げていった。 2009年、アガデスの 近くを旅行していた時に偶然彼の音楽を耳にした映画作家ロン・ワイマンと出会ったことをきっかけに、ボンビーノの音楽の扉が世界へと開かれた。2011年にソロ・アルバム『アガデス』をリリース。2013年にリリースした『ノマド』をザ・ブラック・キーズのダン・オーバックが手がけたことでより世界から注目されることとなる。2016年、ダーティー・プロジェクターズのデイヴ・ロングストレスが手がけた新作『アゼル』を発表する。あれから2年、2018年5月にニュー・アルバム『デラン』が完成した。
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