庭に咲いた小さな花を ひとつ手折り 髪に挿したら 甘く 優しく 匂い立ち 心つつんでゆく 忘れないでね 忘れないでね ここに咲いていた日のことを 花の命は短いけれど あなたに会えて嬉しい 容赦(こころ)ない時代(とき)の雨に傷つき 痛んでも 柔らかいまま そのまま 咲き薫るは くちなしの花 耳をすませば あなたにも聴こえるはず 魂の歌 くちなしの花がお気に入りの 歌姫の歌が 容赦(こころ)ない言葉(とげ)の雨に傷つき 痛んでも 柔らかいまま そのまま 咲き薫るは くちなしの花 目をとじれば あなたにも聴こえるはず 魂の歌 くちなしの花がよく似合う 歌姫の歌が くちなしの花がよく似合う 歌姫の歌が