僕という名の観測者

歌詞

午前2時、点滅する信号機 渡る人もいない横断歩道をぼんやり 見てた 僕という存在は、 この世界のバグかなにかで いなくてもきっと、 誰も気づきはしないんだろうな 「大丈夫」って言葉で自分を 騙すのはもうやめた 大丈夫じゃないことを、 僕が一番知っているから 息を吸って、吐いて、 ただそれだけのことが こんなに難しいなんて、 知らなかった 子供の頃に信じてたヒーローは もっとずっと強くて、 迷ったりしなかった それに比べて僕はどうだ 転ばないように、 ただ下を向いて歩いてるだけ 失くしたものばかりを数えて、 指が足りなくなって 持っているもののことなんて、 すっかり忘れていた ポケットの奥で埃を被ったままの ビー玉みたいな、ちっぽけな勇気 でも、 夜空の隅っこで名前のない星が 光ってる 誰に褒められるわけでもなく、 ただ、そこにいる 僕もそうやって、 生きていけないかな 僕だけの光で そうだ、これが僕だ 不器用で、 どうしようもない僕なんだ 誰かのようになれなくても、 僕は僕でしかいられない 傷だらけのこの両手で、もう一度、 未来を抱きしめてみたい たとえ世界が僕を忘れても、 僕だけは僕の味方でいるから 遠くで聞こえるサイレンの音が 夜の静寂に吸い込まれていく 僕のこの声も、いつか 誰かに届く日が来るだろうか そんなことを、考えていた いつもと同じ道なのに、 なぜか今日は アスファルトの匂いが少しだけ 優しく感じた 道端に咲く花の名前を、 初めて知りたくなった 世界は僕が思っていたよりも、 ずっと ちゃんと息をしていたんだな 僕が心を閉ざしていただけだった ごめんね、そして、おはよう、 新しい僕 Yeah... listen 完璧な人間なんて、 物語の中だけの話 凸凹で、不揃いだから、 僕らは誰かを求める 一人で見る空より、 二人で見上げる空が 少しだけ広く見える、ただ、 それだけのこと 特別な魔法なんていらない ありふれた今日の中に、 奇跡は隠れてる それに気づくための、 ほんの少しの勇気 それが、僕らが探してたもの 風が吹いて、僕の髪を揺らした 「行け」 と、背中を押された気がした もう迷わない、答えは最初から 僕の心の中にあったんだ これが愛だ 不格好で、みっともない僕の人生だ 誰かに笑われたっていい、 僕は僕を愛してみたい ボロボロになったこの心で、 もう一度、明日を信じてみたい たとえ世界が僕を拒んでも、 僕は世界をまだ愛していたいから 君がくれた、あの言葉を お守りみたいに、今も胸に抱いてる 「君は君のままでいい」って その一言が、僕の 壊れかけた世界の、 支えになったんだ いつか今日のこの夜を思い出して 「あの時があったから」って 笑える日が来るんだろうか 今はまだ、分からないけど それでも僕は、明日へ向かう この足が、動く限り 僕だけの物語を、紡いでいくために 誰のためでもない、僕自身のために Aight, this is for me 天体観測、星を探す少年 見つけた星に、 自分の名前を付けてた そうだ、俺もそうしよう 俺という名の、孤独な惑星の観測者 誰も気づかなくても、 俺はちゃんとここにいる 呼吸をして、時を刻んで、 回り続けてる それが、俺という存在の、 たった一つの真実 もう、それだけで十分だ ありがとう、弱かった僕 さようなら、俯いていただけの僕 夜が明ける 新しい物語が、僕を待っている これが僕だ！ この声も、この痛みも、 この喜びも全部！ 誰にも譲れない、僕という名の、 たった一つのアイデンティティ！ 傷だらけのこの声で、 高らかに歌うんだ、 僕がここにいることを！ たとえ世界に忘れられても、 僕は僕の歌を、歌い続ける！