朝の潮風がカーテン揺らす マグのコーヒーが波を描く ベランダの空は洗い立て 指で雲へピースを送る ビーサン鳴らし駅まで歩く 信号待ちで潮の匂い 君の笑顔を胸にポケット 今日の青へ深呼吸する 浜辺のバスが角を曲がる 光が砂粒をダンスさせる 音楽みたいに風が笑う 名前のない歌が口に乗る 会えない日にも背中は軽い 既読の代わりに海が返事 遠回りこそ景色が増える 明日の予定に丸を付けた 離れても消えない温度 日焼けの跡みたいな記憶 ため息ひとつ海に溶かす また会える予感は追い風 君に会うまで歌い続ける 水平線まで声を投げる 寂しささえも光のもと 手のひら合わせ波を数える 笑えば夏が早足になる 二人の歩幅で道は伸びる 小さな約束 大きく育て スコール明けの空へ飛ばす 屋台の灯りが星みたい 砂に書いた文字が揺れる 消えたとしても心に保存 次の波でまた書き直す 夕暮れの堤防 風がやさしい ギターの弦が金色に鳴る ペットボトルで拍を刻む 君の話で空が明るい 虹色の雑談が宝になる 寄り道ばかりの帰り道 靴裏に夏を持ち帰る 窓に貼った地図が笑う yo surf tone で heartbeat 合流 lo-fi breeze に sunset crossfade 既読より速い潮のサイン short text より長いまなざし dm じゃ送れない温度 今夜の月に send を押す 窓のしずくが拍を刻む 胸のきらめき 波形で揺れる 躊躇は潮騒で洗い流そう 次の角まで一緒に歩こう 君に会うまで歌い続ける 夜明け前でも声は澄むよ 一歩ずつでも進めばいい 掌の中で星が転がる 笑えば夏が近づいてくる 二人の地図が更新される 小さな約束 大切にして スコール明けの空へ飛ばす 屋根の雨音 リズムが優しい カーテン越しの朝が来る 濡れた道にも虹は出る 会える日付を指でなぞる 商店街のシャッター絵 猫が伸びをして朝が始まる 冷たいラムネで喉を潤す 氷の音がハミングになる 君のメッセは潮風の色 短い言葉で胸が満ちる またねの約束 カレンダーに 丸印が今日を明るくする hey ukulele が呼ぶ new day footstep シャッフルで合流 filter off 景色が vivid slow life でも心は vivid sea breeze が不安を削除 we go easy 笑顔を更新 朝焼け色の風が呼ぶよ 手の甲の砂がきらり光る 離れた距離も橋に変えて 会える日付へまっすぐ進む 君に会うまで歌い続ける 潮騒のキーでメロを重ねる 遠回りだって景色になる 足跡並べ明日へ向かう 笑えば雲が抜けていく 二人の季節がページをめくる 短い言葉を胸にしまい スコール明けの空へ飛ばす
