夜明けの号砲

歌詞

最終電車が行ってしまった 駅のホーム 雨に濡れたアスファルトが、 僕の心を映してた 「どうして僕だけが」って、 もう何万回思っただろう 神様がいるのなら、 きっと僕のことだけ忘れてる 悔しさで握りしめた拳から、 血が滲んでる でも、その痛みだけが、 僕がまだ生きてるってことを 教えてくれる、唯一の証だった ああ、もう、いっそ、 壊れてしまえたら あいつの成功を、 素直に喜べない自分が嫌いだ SNSで笑う、 昔の仲間の顔が眩しすぎる 「お前なら大丈夫」って、 無責任な言葉の刃が 僕のボロボロの心に、 また突き刺さる 才能なんてもの、 どこにも売ってないじゃないか 努力の仕方さえ、 もう分からなくなってしまった 布団の中で、膝を抱えて、震えてた 朝が来るのが、ただ、怖かった でも、雨の音が、少しだけ、 弱くなってきた 分厚い雲の隙間から、 月明かりが漏れている 「まだ、終われない」 そう、聞こえたんだ、心の奥から 今、鳴り響け！ 僕の人生の、夜明けの号砲！ 泥だらけのまま、もう一度、 走り出すんだ！ 誰かに笑われたっていい、 これが僕の、 僕だけのスタートライン！ 転んで、汚れたこのスニーカーが 僕が、まだ諦めていないことの たった一つの、勲章だ だから僕は、まだ 戦える 部屋の窓を開けたら、 雨上がりの匂いがした 昨日までの澱んだ空気が、 全部洗い流されていく 「大丈夫」、今度は自分で、 自分に言ってやる 根拠なんてない、でも、 それでいいんだ 失ったものばかりを数えるのは、 もうやめた 僕にはまだ、この命と、 この心臓がある それさえあれば、きっと、 何だってできる そう、思えたんだ、不思議と Yeah! a-yo! 後悔の雨に打たれ、 挫折の風に吹かれ それでも、この足は、 まだ地面についてる "Game Over" じゃない、"Continue" だ 100回負けたって、 101回目に勝てばいい 「才能がない」 なら、人の倍、いや、100倍、 足掻いてやる カッコ悪くたって、不器用だって、 それがどうした 俺の物語の主人公は、 俺しかいねえんだよ 文句あるか? 東の空が、燃えるように、 赤く染まっていく 長くて、暗い夜の、終わりが近い さあ、行こうか 最高の、朝日を、見に 今、解き放て！ 僕の魂の、夜明けの絶叫！ ボロボロのまま、もう一度、 夢を見るんだ！ 誰かの正解なんていらない、 僕が僕であること、それが答えだ！ 「頑張れ」って、聞こえた それは、過去の僕が、今の僕に 託した、最後の声援だった 「あとは、任せた」って ああ、任せとけ 息を切らして、坂道を駆け上がる 頂上から見える景色は、 息を呑むほど綺麗だった 僕が今まで、見ていた世界は、 なんて狭かったんだろう 涙で、視界が、滲んで、歪んで、 でも、輝いてる もう、大丈夫だ どんな未来が来たって、もう僕は、 逃げたりしない この景色を、この胸に、焼き付けて 僕は、僕を、生きていく Aight! This is my anthem! 絶望の底で、俺は見つけたんだ 本当の、希望の、光を それは、誰かがくれるものじゃない 自分の、心の中に、灯すもの 涙は枯れた、代わりに、力が漲る 昨日の俺に、告ぐ、さようなら 今日の俺よ、こんにちは 見てろ、世界、ここからが、 俺の逆襲だ 完全に、夜が明けた 新しい太陽が、僕の頬を、 照らしてる ああ、なんて、温かいんだろう 生きてて、よかった 今、祝福しろ！ 僕の人生の、夜明けの凱歌を！ 傷だらけのまま、高らかに、 勝利を歌うんだ！ 僕が生きてる、ただそれだけで、 この世界は、こんなにも美しい！