何気ない、レストランで あなたは、はにかみながら 折り紙で箸置きを器用に折る 「すごいでしょって」 わたしはいつも 「くだらない」って言ってた 笑顔だったあなた もう、顔もぼやけてしまうのに、 あなたのイタズラな笑顔だけが わたしのココロを縛る 折り紙の様に 重ねた時間 とても大切な時間 折り紙の様に 触れ合った時間 もう戻らない時間 折り鶴は飛び立った 裏も表も重なり合った世界に ほんの些細な瞬間 わたしを押し出したの 何かあっても、楽観的 「よかったね!」 「どこが。」 否定的なわたしはそう 言うしかなかった 「いつも元気にいて欲しい」 「くだらないわ。」 「そばにいたかったなぁ」 「いればいいじゃん。」 「そうだね!」 「・・・」 否定的な言葉すら、わたしには 絞り出すことができなかった 笑顔だったあなた もう、 世界は歪んで顔も見えないのに、 あなたのイタズラな笑顔だけが わたしのココロを縛る 折り紙の様に 重ねた時間 とても大切な時間 折り紙の様に 触れ合った時間 もう戻らない時間 折り紙の様に 重ねた時間 とても大切な時間 折り紙の様に 触れ合った時間 もう戻らない時間 折り鶴は飛び立った 赤と白が重なり合った船で
