月明かりが照らす 埃まみれのチェスボード 白と黒の狭間で 行き場もなく立ち尽くす 誰かが書いた筋書き通りに 踊らされるピエロ 糸が切れるその瞬間を ただひたすらに待っている 完璧な理論武装で 心を隠して笑う 脆く割れそうな本音は 硝子の箱に閉じ込めた 「正しさ」なんてものは 立場を変えれば揺らぐ蜃気楼 信じられるのはこの痛みと 高鳴る心臓の音だけ 秒針の刻む音が 耳元で叫んでいる お前はここで終わるのかと 冷たく問い詰めてくる 衝動の波が足元を攫う もう逃げ場はない 仮面の下で歪んだ笑顔が ゆっくりと剥がれ落ちていく 壊してしまえ 偽りの楽園を 塗り固められた嘘の壁を 突き破って 血を流しても構わない 求めるのは本物の熱 この手で触れるまでは 決して終われない物語 息を殺して 見つめていた水面 映っていたのは 知らない自分の顔 穏やかな日々を 望んでいたはずなのに 心の奥底では 嵐を待ち望んでいたんだ 教科書の隅に書いた くだらない落書きの方が よっぽど僕の真実を 雄弁に語っていた 優等生の仮面は重くて 息が詰まりそうだった 誰かの望む僕じゃなくて 僕が望む僕になりたい Tic-tac, goes the clock, time is running out 秩序と混沌の a battle without a doubt 理性なんて邪魔なだけ a noisy shout 感情のトリガーに指をかける get it out 白か黒かじゃなくて my own route 決められた運命なんて break out 雷鳴が遠くで轟いて 空気を震わせる 眠っていた本能が今 鎖を引きちぎろうとする 臨界点を超えた感情が 制御不能に暴れ出す 灰色の世界が鮮やかな 赤色に染まっていく 喰らい尽くしてしまえ 生ぬるい絶望を 綺麗事だけの物語に 牙を剥いて たとえ悪魔と呼ばれても 守りたい光がある この身が朽ち果てるまで 抗い続ける修羅の道 もしも全てが間違いだったとしても 選んだのは他の誰でもない僕自身だ 後悔なんてしない 振り返る暇もない ただ前だけを見つめて 燃えカスになるまで進むだけ 思い出のフィルムは ノイズだらけで途切れてる 大事なものほど指の間を すり抜けて消えていく 失うことを恐れるあまり 何も得られなかった それならいっそこの手で全てを 燃やし尽くして始めよう One life, one choice, no turning back 理性のブレーキなんて throw it to the rack 感情のアクセル踏み込んで make an attack 世界のルールなんて all crack 矛盾だらけで上等だ this is my track 再生のための破壊 bring the payback 心臓の音が警鐘のように 激しく鳴り響く 生きていると実感できる この痛みが愛おしい 衝動のままに駆け抜けた先 何が待っていようと この目に焼き付けてやるんだ 最後の瞬間まで 燃やし尽くしてしまえ 過去も未来も全て 未練も後悔も灰にして 風に放て 最後に残るのが痛みでも それが生きた証だから この手で掴み取るんだ たった一つの真実を
