AWA
このページをシェア

説明文

  窓辺に灯る世界の光 ── A Poem of Global Christmas ── 北の空から銀の鈴が囁く夜 凍てつく季節は、いつだって 静寂と誕生をひとつに抱きしめる 凍てつく風にユールブッケのわらが揺れ 古き光の伝説を宿す麦わらは 暖炉で灯り、夜の帳に新しい息を返す 子どもたちは眠りながら待つ 夢の奥で、古き祝福がそっと頬に触れる ​東の星は砂漠の彼方、今も輝き続ける 三博士のラクダが運ぶ黄金と乳香の香り 小さな靴下に王たちの贈り物を待ちながら スペインの窓は夜空に希望の地図をひらく 地球はゆっくり回り 同じ星を、違う速度で受け取らせる 誰には「今夜」、誰には「もう昔」 極北の凍土で鐘が鳴る頃 オーストラリアの波は、 もう砂にキスを終えている ​煙突を滑り降りる、ほうきに乗った影 ベファーナは賢い魔女 炭と甘い菓子をゆっくり選り分け 良い子にも悪い子にも、 公平な夜の恵みを置いていく 一月の空には、教訓の星が静かに撒かれる ​シベリアの森深く、 ジェド・マロースが杖を叩けば すべての木々が銀の霜で飾られる 隣には可憐なスネグーロチカ 雪の吐息をまといながら 大晦日の宴に凍てつく祝福を届ける 遠い南、真夏の太陽が照らす浜辺では 冬の歌を、夏の海がそのまま受け止めている 赤い花が咲き乱れ、白い波がリースを砕き 季節は逆さまのまま、ゆっくり抱き合う ​一つの名前に、数多の姿 蒸気船、馬、トナカイ、そして箒に宿る心 ポーランドの食卓に残された、 一つの空いた椅子 そこに座るはずだった誰かは 今は遠くにいるかもしれない だがパンは裂かれ、ワインは注がれ 誰も座らない椅子だけが、 影をいちばんくっきり落とす 満ちゆく月が、一番明るく輝くように 不在の座は、かえって満たされている ​世界の窓辺に灯る、無数のロウソクの火 地球は丸い。だから光は同時に、 どこかでは生まれ、どこかでは消える それでも、そのすべてが 愛という同じ光を映している 光は夜の帳が深ければ深いほど、 強さを増してゆく だからこそ私たちは、この静かな夜に集う 星はいつも──祈りの場所に降りてくるのだ ​世界中のすべての人に 優しいクリスマスが訪れますように🎄  
…もっと見る
はじめての方限定
1か月無料トライアル実施中!
登録なしですぐに聴ける
アプリでもっと快適に音楽を楽しもう
ダウンロード
フル再生
時間制限なし